Blue Field

デザイナーとして働く2児の父

やってみせ​

子どもの脱いだ靴下やパジャマがそのまま部屋に放置されてたり、読んだ漫画が出しっぱなしだったりする。それを見つけると妻は子どもたちを注意して直ぐに片付けさせる。とても正しい躾(しつけ)だと思う。最も良くないのは親が黙ってそれらを片付けてしまうことだ。何故ならそれが最も早くて楽だから。
 
でも僕のやり方は妻のとも違っている。僕は、幼いうちは片付けてあげても構わないが、その様子を必ず子どもに見せることだと思う。脱いだままの靴下を「本当お前らだらしないな」と一言注意してから洗濯機に入れるようにしている。

毎週金曜日は子どもたちが学校から上履きを持ち帰る。それを洗うのが僕の習慣。きっかけは授業参観のとき見た息子の上履きが誰よりも汚れていたからだ。学校からは子どもに洗わせるようにとの指示だったようだ。妻からは子どもにやらせるよう注意されたがあえて無視してきた。なかなか落ちない頑固な汚れをブラシで洗っていると、子どもたちがお風呂に入ってくる。僕が上履きを洗っているのを見ても誰も手伝おうともしない。そんなことが4年続いた。

先日、いつものように僕が上履きを洗っていると、風呂に入ってきた長男が「パパ、俺も片方洗うよ」とブラシで上履きを洗い出したのだ。もしかすると、たまたまだったのかもしれない。でも、息子に『自主性』が小さく宿ったように思えて嬉しかった。

山本五十六(やまもといそろく)の有名な名言を思い出す。
 
【やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
 
これは子供に限らず、人に何かを教える立場の人間には手本となる言葉である。子どもは親の背中を見て育つと言うが、まさにそう。まずは自らが手本を示すべきではないだろうか?スマホを触りながら子どもの顔も見ずに怒りまくっても相手には届かない。

山本五十六は軍家に生まれたため、自らの道を選ぶことは出来なかったが、もし現代に生まれていてもきっと立派な親であり、先輩であり、上司だったろうと思う。本当にいい言葉を残してくれた。