Blue Field

デザイナーとして働く2児の父

駅で見かけた最悪な他人

以前このブログで『駅で見かけた優しい他人』を紹介したが、今回は『駅で見かけた最悪な他人』の話を2つ紹介したいと思う。

1つ目は僕の高校時代。通学に利用していた地下鉄で目撃した下校中での出来事。ちょうど帰宅ラッシュの時間帯でホームは混雑していた。乗車位置に並ぶ客の傍から50代後半くらいのおばちゃんが急に現れたと思ったら次の瞬間、不思議な行動に出た。

おばちゃんは電車が停車すると自分のバッグから何かを取り出し、すぐさまそれを外の窓から車内に落としたのだ。ほぼ同時に扉が開いて人が車両になだれ込み車内は混み合あったが、おばちゃんが窓から何かを落とした席だけポッカリ空いていた。それはもう雑巾と言っていいレベルの汚れたタオルハンカチだった。そしておばちゃんは一人分空いた座席の前までくると、その汚れたタオルハンカチをササッとカバンにしまい、悪びれる様子もなくそこに座ったのだ。

「(そんだけ図々しいなら、素直に席を譲って欲しいと頼んだ方がマシだろ?)」

と思ったのは僕だけじゃなかったはずだ。

でも最近、もっと許しがたい『最悪な他人』に遭遇したのだ。朝の通勤ラッシュ時の出来事。たたんだベビーカーを持ってグズる幼児を抱きながら乗車してきた母親がいた。すぐに嫌な予感がした。「ごめんね?すぐだからね?」きっとこの時間に乗らなくてはならない事情があったのだろう。案の定、静かな車内に赤ん坊の泣き声が響き渡る。「静かにしようね?我慢しようね?」その母親に「気にしなくて大丈夫ですよ」と声をかけてあげたいと思ったくらいだ。すると直ぐそばに座る30代後半くらいのOLらしき女が露骨に不機嫌な表情で「チッ」と舌ならしで追い打ちをかけた。

「(お前は人間のナリをした悪魔なのか?同じ女性だろ?)」

こんな悪魔が職場ではにこやかに上司や後輩や同僚と接しているのかと思うと恐ろしかった。

さらに、いかにも文句を言いそうな団塊世代のおっさんがいた。いよいよ大声で文句を言うかと思いきや、なんと泣きじゃくる子どもをあやそうとしてるではないか!?その姿に周囲は少し和んだように思えた。それがその母親にとってもどれだけ救われたことだろう。そのとき「やるなおっさん...」と思ったのは僕だけじゃなかったはず。そう、一生懸命な人には必ず味方いるもの。


否定的な人間は案外少数派なので気にしなくて良いのかもしれない。