Blue Field

デザイナーとして働く2児の父

子どもと奥多摩駅まで歩いてみた

この夏、東京都の最も端にある終着駅まで歩こうと言い出したのは小学5年生の長男ではなく僕からの提案だった。
 
さほど乗り気でもなかった長男に自由研究と結びつけて付き合わせたと言うのが正直なところである。『最後まで諦めない心を養う』とか『足腰を強化する』といった目標も無く『ただ息子と一緒に何かしたい』と言う僕のワガママを満たすのが目的だった。

自宅から約33㎞地点。初日の目標だった『東青梅駅』に辿り着けたことには正直驚いた。子どもの乾いた喉はコーラで潤うし、折れそうな心はガリガリくんで繋ぐことは容易だが、物理的な痛みを取ってやることはできない。持ち前のガッツもない長男は今回はじめてその痛みと戦うための『何か』を奮い立たせて歩き切ったように思えた。ホテルに着いて食事のため外出し、そこからホテルへ戻る力はほとんど無かったようで、久々に長男をおぶった。コイツこんなに重かったんだと嬉しいの半分、寂しいの半分...いや、素直に彼の成長を頼もしく思った。

二日目はゴールの奥多摩駅までわずか22㎞と初日より10㎞も少ないが青梅街道もいよいよ曲がりくねった峠道になった。また、気温も高く雨が降ったり止んだりを繰り返し、何より1晩寝ただけでは昨日の疲れは取れなかったようだ。ゴールまで残り2.7㎞のことろでついに長男がうずくまってしまった。仕方ないからおんぶしてやろうと言うと「自分で歩くから大丈夫」と顔を歪めながら歩ききった。

そして午後3時50分。ゴールの奥多摩駅が見えたとき何を喋ったか覚えていないが、とにかくワーワー騒ぎながらハイタッチをした。自宅から奥多摩駅までの55㎞を約18時間かけ歩ききった。2人とも足が痛すぎて記念写真を撮ることさえ忘れていたが18時間かけて約55㎞を歩ききった時のあのハイタッチの感触は忘れないだろう?
 
家に帰ると待ってましたとばかりに実家に預けていた2年生の弟とゲームや動画を見始め、出発前と何も変わってないことがちょっとおかしかった。正直、しばらく長距離を歩くのは遠慮したいと思うが3年後、現在の2年生の次男が5年生になる夏休み。もう1度同じ道を歩かなければならないと言う勝手な使命感が湧いている。難しいかもしれないが中学2年になる長男も一緒に歩けたら最高の夏になるのではないかと今から楽しみにしている。

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